高齢になった愛犬に、年々いとしさが増す日々


我が家では、もうすぐ10歳になるビーグルの女の子を飼っています。この子がまた、小さいときは手が付けられないくらいおてんばで、泣かされたことは数え切れません。こんな凶悪な子犬は見たことがない、というレベルでした。販売していたペットショップの方も、「この子はかなり気が強くて…かわいいんですけど…」という感じで、かなりの特別価格で売られていたほどでした。
女の子なのにきりっとしていて、気が強くて、抱き上げてみたらいきなり鼻をがぶり。ケージに戻せばほえまくり。
そんな子を見て、なんだか「うちで飼わなければ」という妙な使命感に駆られて、気が付いたら手続きをしていたのです。

3歳くらいまでは、毎日が戦争のようでした。子犬なのに、抱っこしても寝てくれなくて、怒ってばかり。幼少時代は写真も撮れないほど暴れてばかりで、可愛い盛りの写真はほとんどありません。私は毎日全身にあざや引っかき傷を作っていました。
…そんな日々が、今ではうそのように「だいぶ」おとなしくなりました。
本当に10歳なのだろうか、と思ってしまう程度には元気がみなぎっていますが、子供のころに比べれば、とてもおりこうになったのです。
夜になり、眠る少し前になると、人のそばによってきて、しつこいくらいに抱っこをせがみます。断るとふてくされてしまうので、家族の誰かが抱っこをするようにしています。あれだけ抱っこ嫌いだったのが、うそのようです。人の腕の上にあごを乗せて、うつらうつらしている姿を見ると、
「ありえないくらい苦労したけど、飼うことにして良かったな」
としみじみ思います。

基本的には人間の言うことをきちんと理解しているので、「絶対にしてはいけないこと」は理解しているようです。
ビーグルは食欲が強いので、なんでもかんでも口に入れますが、電気のコードだけは絶対にかじりません。子供のころにしつこく教えたことを、しっかり守っているようです。100パーセント「よい子」かと言われれば、それは違うかもしれませんが、私にとっては、とても可愛い、わが子のような存在です。

全ての瞬間が、可愛いと思います。寝ぼけて吠えたり寝言を言ったりしているときも、家族の靴下をくわえて走り回っているときも、怒っているときの顔も、どれもこれもが、私と犬にとっては大切な瞬間です。きっと、犬と一緒に暮らしているかたなら、理解いただけることでしょう。年々いとしさが増します。

いつのまにか高齢犬になってしまいましたが、一日でも長く生きることを願っています。

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