私が犬にできること、犬が私に教えてくれること


私は小学校に上がったすぐのころに親に犬を飼ってもらいました。
「絶対面倒を見る」と説得を繰り返し飼ってもらった犬でした。
最初のころ毎日のように散歩をし、トイレの処理なども一生懸命やりました。
1年2年と年を重ねるごと散歩の回数は減り、トイレの片づけも適当になっていきました。
父は母に押し付けることも増えていき、「あなたが面倒を見るって言ったのよ」と何度も言われました。
餌を欲しがり吠える犬に「うるさい」と怒鳴ったことも何度もあります。
年を重ね私は高校へ進学しました。地元を離れ寮での生活になりました。
両親と犬とも離れた生活です。
生活の中で犬のことを「元気かな~」「ご飯食べられているかな」と気に掛けることもなく時間を過ごしていました。
しかしあることがきっかけで私はハッとしました。
犬がヘルニアになり下半身をひきづって前足のみで歩くようになってしまいました。
その動画が両親から送られてきたとき私は涙が止まりませんでした。
腰から下を引きづりながら呼ばれた両親のもとへ懸命に歩く姿を見て、私は今まで何をしていたんだろうと思いました。
ヘルニアと診断をされたとき「少し良くはなってももう歩けないかもしれない。」と言われたそうです。
私はバイトを始め貯めたお金を両親に送り病院へ通ってもらいました。
薬が我が家の犬に効いたのか下半身は動くようになりました。
そして私は今社会人として地元に戻り犬のそばで生活をしています。
すっかり老犬になってしまった彼女は目も白内障で見えておらず、ほとんど匂いもわかっていません。
好き嫌いも増えご飯も選んで食べるようになってしまいました。
オムツをしての生活で爪も切らせてくれません。
最近は夜中や朝早くに吠えたり泣いたりと目が覚めることも増えました。
もしかしたら我が家に来た当初よりも何倍も手がかかるかもしれません。
けれどあの時は「うるさい」と怒鳴りつけていましたが今は「なんで吠えているんだろう」と寄り添ってあげることができるようになりました。
10歳にもならない私が飼った可愛かった小さい犬は24歳になった私に本当にたくさんの幸せと何かに寄り添うという気持ちを教えてくらました。
綺麗なことばかりじゃなく、大変なことも沢山あります。
「どうやったらご飯を食べてくれるかな」「なんで下痢してるんだろ」と悩みは尽きませんがそれでも私はこの子がいてくれてよかったと思える毎日を過ごしています。
我が家に来てくれてありがとう。いっぱい長生きしてね。と思って今日もブラシをかけてあげます。

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